田舎姫と都会王子
「本当?」


「ああ。」


要にそう言われホッとしていると、いきなり要は私の首もとに顔を近づけた。


「何するんっちゃ!?」


「俺のだっていう印。」


「印?」


「まあ、後で分かるさ。授業始まるし、また後でな小梅。」


要は、そう言うと二ヤッと笑って教室から出て行った。
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