嫌いなもんは嫌い!好きなもんは好き!


だって…彩華に似た女の子って…


それって…


美愛という仮面を被った


藤松 愛美


の、ことだよな。


俺はアイツと恋をするのか?


いやいやいやいや!


あり得ねぇだろ。


うん、あり得ない。

あり得ない!


ってか何だろう…


最後の文の、『私の…』

って何だろう…。


まぁ本人に聞いてみるかな!


―…次の日


「オイ!藤松!ちょっと話あるんだけど…」

「…なんですか?」


「小林…小林彩華を知ってるか?」


彩華の名字は小林だ。

「……小林…彩華?」

「あぁ…知ってるか?」


「……し…知りません」


目が泳いでいる。


知ってんだな…


でも涙目になってる気がする…。


いや…今にも泣きそうだ


「ゴメンなさい!じゃあ!」


藤松はどこか行ってしまった。


なぜ…知ってるのに教えられないんだ?


教えられない理由があるのか?


いったい…何があるってんだよ…


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