【続】イニシャルはKK

バイト先

木ノ元くんは殆ど私と同じシフトでバイトに入っていた。
帰る時間は違うものの、勤務時間中はずっと顔を合わせる状態。

「先輩!週末に爺ちゃんのとこに行って来たんですよ♪」

「木ノ元教授の?」

「ハイッ! 爺ちゃんったら退職したら、隠居生活がしたいって田舎に引越したんですよ」

「そうなの?で、教授はお元気だった?」

「ハイ!先輩の話をしたら、今度連れて来なさいって。
ま、その時は響吾さんも一緒ですけどね(苦笑)
爺ちゃんに響吾さんの事を話したらショック受けてましたよ」

「なんで??」

「先輩には僕のお嫁さんになってもらいたかったみたいです。
僕もそれが希望だったんですけどね?」

そうやってニッコリ笑う木ノ元くん。

私の事、からかってるのかな…?
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