【続】イニシャルはKK
翌日、俺は蒼ちゃんに電話をして事情を説明した。

「その女の人…ホント困った人ですねぇ。
響吾さんが歌音以外に興味ないって、どうして分かんないのかなぁ?」

「ま、普通じゃないんだと思うよ…。
あとさ、夏木くんにも歌音の事、お願いしたくて。
彼、今そこにいる?」

「いますよ~。代わりますね?」

運良く夏木くんが横にいたので、用件は一度で済んだ。
事情を説明し、歌音のフォローを頼む。

「君たちにまで迷惑を掛けてすまない」

「いえ、歌音ちゃんは蒼の親友ですから。僕らでお役に立てる事なら、遠慮なくおっしゃって下さい」

蒼ちゃん、いい男捕まえたね。
彼は頼りになる男だと思うよ。
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