【続】イニシャルはKK
「歌音ったら、今 木ノ元教授の事、考えてたでしょ?」

「だってぇ!随分お世話になったもん」

「そうだよね。
教授も歌音の事、娘みたいに可愛がってたもんね。
娘っていうより…孫か!」

そう。
木ノ元教授はおじいちゃんみたいで。

両親が共働きだった私は
いつもおばあちゃんとお留守番で。
私は完璧なおばあちゃんっ子だった。

木ノ元教授は
そんな子供時代を思い出させるような…
ちょっと特別な存在だった。
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