【続】イニシャルはKK
それでもやっぱり二人の歩く方向はあのお店のある場所で…
いつの間にか私は二人の後をつけていた。

「歌音、帰ろう?」って蒼が言うけど

「確認…する」

「やめとこうよ? 今夜、訊けばいいよ、ね?」

「でも…事実が知りたい」

「何か理由があるんだよ」

「どんな理由?」

蒼は黙ってしまった。



お店のドアを開けて
坂下さんをエスコートする響吾。

先に坂下さんをお店に入れて、ドアを閉めようとする響吾と目が合った。
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