【続】イニシャルはKK

大き過ぎた代償

[響吾side]

歌音に言われた言葉に呆然とする俺。

「ありがとう」?

確かにあいつはそう言った。




その時、
激しいブレーキの音がした。


胸騒ぎがした。
嫌な予感を抱きながら、歌音が走った方向へと急いだ。




一台の乗用車が歩道に乗り上げていた。

そして…

その傍らに倒れこむ女性の姿。




歌音だった。
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