【続】イニシャルはKK
「あの娘と結婚するんでしょ?
課長に言われちゃった。
引き際が大切、だって」
今更、何言ってんだよ?
マジ、俺はそう思ったんだ。
「ホント桐谷くんて隙がないよねー。
どんなに近付いても全然なびかないんだもん。
そんなに私って魅力ない?」
俺は答えなかった。
「毎日、あの娘を見守ってたんでしょ?
心配で毎晩、家まで送って。
私なんて全然 付け入る隙もなかった…。
羨ましかった。
ねぇ、どうしたら…
どうしたら、そんな風に愛されるの?」
課長に言われちゃった。
引き際が大切、だって」
今更、何言ってんだよ?
マジ、俺はそう思ったんだ。
「ホント桐谷くんて隙がないよねー。
どんなに近付いても全然なびかないんだもん。
そんなに私って魅力ない?」
俺は答えなかった。
「毎日、あの娘を見守ってたんでしょ?
心配で毎晩、家まで送って。
私なんて全然 付け入る隙もなかった…。
羨ましかった。
ねぇ、どうしたら…
どうしたら、そんな風に愛されるの?」