【続】イニシャルはKK
「歌音!!
ごめんな!俺…」

「きょ…う…ご?」

俺は歌音の右手を摩(さす)りながら、ただひたすら謝った。

「歌音、お母さんよ?分かる?」

「おか…あ、さん?」

「すぐにお医者さんを呼ぶからね!」

歌音はただぼんやりと天井を見ていた。
そして

「生きてるんだ…私」

そう呟いた。
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