【続】イニシャルはKK

父の愛情

学校が終わると病院でリハビリ。
これが私の日課だった。

少しずつだけど…物を掴めるようになった。
とはいえ指先の細かい動きはまだまだ。
諦めずにコツコツやる事。
今の私にはそれしか出来ない。

リハビリを終え、帰ろうと廊下に出た時だった。

「小泉…歌音さんですね?」

スーツ姿の男性に声を掛けられた。
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