【続】イニシャルはKK
「事故に遭って…意識のない時、私 お兄ちゃんに会ったって言ったよね?
それで分かったんだ。
やっぱり私…お兄ちゃんが好きって。
私にはお兄ちゃんしかいないの。
お兄ちゃんだけなの!
お兄ちゃんが生きてたら…響吾とも出会わなかったのにね。
お兄ちゃんと…幸せになれてたのに…」

「何それ…?
それって…俺が死んでたら良かったって事?」

「そうじゃない!
でも…お兄ちゃんがこの世にいたら…私は響吾と付き合ったりしなかったはずでしょ?
出会ったとしても…お兄ちゃんの親友として付き合ってたはず。
こんな風に恋人同士じゃなくって…お兄ちゃんのお友達として。

とにかく…私にはお兄ちゃんしかいないの!
お兄ちゃんが忘れられないの。
忘れられなくって、切なくって…。
この気持ちは…どうにも出来ないの!」
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