【続】イニシャルはKK
「……歌音……」
泣きながら私をじっと見つめる蒼。
「ごめんね?
蒼を泣かそうと思って言ったんじゃないよ?
私さ、響吾と再会した時、運命だって思ったの。
だって…こんな離れた場所で、まさか出会えるとは思わなかったし。
一度は諦めた人だったからね。
響吾ってさ、すっごい有名なお医者さんの息子なんだ。
家もお金持ちなんだよ。
私の家とは大違い。
だから…これで良かったんだと思う。
一緒になっても苦労してたと思うし。へへ」
私は笑うしかなかった。
だって…
私がこれ以上泣いたら…
蒼はもっと泣いてしまうもん。
泣きながら私をじっと見つめる蒼。
「ごめんね?
蒼を泣かそうと思って言ったんじゃないよ?
私さ、響吾と再会した時、運命だって思ったの。
だって…こんな離れた場所で、まさか出会えるとは思わなかったし。
一度は諦めた人だったからね。
響吾ってさ、すっごい有名なお医者さんの息子なんだ。
家もお金持ちなんだよ。
私の家とは大違い。
だから…これで良かったんだと思う。
一緒になっても苦労してたと思うし。へへ」
私は笑うしかなかった。
だって…
私がこれ以上泣いたら…
蒼はもっと泣いてしまうもん。