【続】イニシャルはKK
次に木ノ元くんと会ったのは大学の帰り道だった。

「先輩! 時間あったらお茶でもしません?」

「いいよ~」

二人でカフェに入った。
木ノ元くんはコーヒー、私はカフェオレを頼む。

「今日はリハビリはないんですか?」

「今はね、週に2、3回通う程度なの。
基本的には家でね、特訓(笑)」

「そっか…。
それより響吾さんに言ってくれました?
全然、店に寄ってくれないんですけど?」
 
「あ…」

ダメだ。
目が泳いでしまう…。

「どうか…しましたか?」
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