【続】イニシャルはKK
「お店の事は分かりました。
もう二度と言いません。
でも…」

「でも…?」

「僕と付き合って下さい!
僕を、先輩の彼氏にして下さいっ!!」

先輩は一瞬、驚いた顔をして…すぐに俯いてしまった。

「あ、あの、その、えっと、その事なんだけど。
ごめんなさい。やっぱり無理です」

「え゛……?」

「腕のは見せれたけど…
私ね、もっと酷い傷跡があるの。
だから、誰とも付き合えないし…結婚も諦めてる」

「は?」

「とてもじゃないけど見せられないんだ。
肩から胸、脇まで広範囲に傷跡が…」

「それが、理由ですか?」

「そ、そうだよ」

「本当は僕が嫌なんじゃないんですか?
傷跡のせいにして、僕が傷つかないように気を遣ってるんじゃ…」

「違う! それは…違う!」

「じゃあ見せて下さい!
僕が納得出来るように、その傷跡を見せて下さい!!」
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