【続】イニシャルはＫＫ

「わ、ゴメン！
お願い、泣かないで？
まだ響吾さんの事、忘れられないんですよね？？
いいんですよ、無理しなくて」

「え…？」

「響吾さんを愛してたのもひっくるめて、僕はあなたが好きなんです。
無理矢理忘れようとしても辛いだけでしょう？
いつか思い出にしてさえくれれば、僕はそれでいい…。
100％僕だけを見つめてくれるようになれば」

「・・・ありがとう・・・」

「本当に泣き虫ですね。
僕よりも年上なのに…（笑）
でも、そんなところもカワイイからいいや！」


梢くんはずっと私の髪を撫でながら、泣き止むのをじっと待っていてくれた。