【続】イニシャルはKK
「実家に帰って一人で産むって言ってました。
でも、それはおかしいって僕は思うんです。
響吾さんと先輩の子でしょう?
先輩一人が悩んで、一人で産んで育てるって…。
響吾さんが責任を果たしてくれないなら…僕…僕…」

「分かった、木ノ元。ありがとな!
俺がちゃんとあいつと話す。
あいつ一人が抱える問題じゃないからな。

助かったよ、木ノ元…。
お前が教えてくれなかったら、俺…
何も知らずに離れるとこだった…
ここからも、あいつからも」

「頼みますよ、先輩の事…。
響吾さんには言わないように口止めされてたんですけど、僕…黙っていられなくて。
これ以上、先輩を苦しめないで下さい…。
本当にお願いします」

「すまん、木ノ元。
ホント、ありがとうな!」
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