【続】イニシャルはKK
お兄さんもお義姉さんもお医者様だよね?
なんだかとってもフレンドリーに思うのは私だけ??

「歌音ちゃん、ごめんなさいね~。
パパったら急なオペで病院に行っちゃったの。
終わり次第、駆け付けるから許してやってね」

困った顔で頭を下げるお母さん。

「いえ、そんな大変なところへお邪魔してしまい申し訳ありません…」

「もう、ヤダ~。そんな他人行儀な挨拶!
ホント、バカ息子のせいで歌音ちゃんの人生、めちゃくちゃよね?
本当にごめんなさい。
まだまだ半人前のクセに子供なんか作っちゃって!
歌音ちゃんはまだ学生さんなのに…ご両親になんとお詫びして良いものやら…」

「うっせぇー」

響吾の機嫌が一気に悪くなる。

「何を言ってるの、響吾!
歌音ちゃんはまだ学生さんなのよ。
せっかくS大に受かったのに…本当に申し訳ないわ。
育児が一段落したら、また大学生に戻っていいのよ?
私が子守りをするからね?」
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