【続】イニシャルはKK
日程が決まると、それからは嵐の様な日々。
急に決まったので披露宴の準備でバタバタ。
招待客のリスト、メニューや引出物、衣装決めなど打ち合わせる事が山ほどあった。
余裕のない日程の為、招待状の発送も大変。

身重の私に気遣って、ホテルへの顔出しは最低限にしてもらった。
響吾が休みの土日に一緒に車で出かける。
その代わり亜沙子さんとは電話やメールでしょっちゅう連絡を取り合った。

本当は亜沙子さんに出席して欲しかったのだけど、「ホテルスタッフとして最後まで見届けたい」と言われてしまった。
仕事に情熱を注ぐ亜沙子さんは、以前よりも輝いて見えた。
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