リリと魔法の王国
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「…そう、
アンが私を想って、泣いているの。」



話を聞いて、リリは胸が熱くなりました。


そして、とてもアンに会いたくなりました。


そこへ、ひょいと少年が顔を出しました。


「やぁ、エルザ。こんにちは。」



「・・・・!!!ヒィッ!」



少年を見て、
エルザは後ろへのけぞりました。



「…な、なによ、あなた汚ないわねぇ。


それ以上近づかないでちょうだい!」


リリは、何故エルザが少年に、そんな事を言うのか分かりませんでした。


不思議な事に、

エルザには、少年がとても不潔で汚ないものに見えたのです。


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