リリと魔法の王国
「…なあ、結婚してくれよ。」
カラスはエルザの事が好きでした。
エルザはカラスをギロリと睨むと、
―――ガンッ!!
足で思いきり蹴りあげました。
「ふざけんじゃないわよ!
私とつり合うとでも思ってるの!
みにくいカラスのくせに!」
すると、カラスは怒りました。
――ガブッ!
エルザを口にくわえると、ポーンと川に投げ捨ててしまったのです。
「キャー!なにすんのよ、このあほカラス!」
エルザは、遠く、遠く、流されていきました。