青い鳥が運んでくれた幸せ


夕方の公園で、私は先輩の隣に座っている。


「俺、病気なんだ。難しい病気。」

嘘…!?


だって、元気にサッカーしてたじゃん


「それで、この辺りの病院じゃ無理だから、引っ越しするんだよ」


え…!?


「ホントは誰にも知られたくなかったけど」


「早く言って欲しかった!だって私、先輩のことが」
「ごめんな。ありがとう」

私の声は、先輩の声でかき消された



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