青い鳥が運んでくれた幸せ
4 ツバサに乗って
翌日から、先輩は学校にも来なくなった。
私は、クラス全員の提出物を職員室に運んでいた。
階段を上がり、職員室の前まで来ると、中から話し声が聞こえて来た。
「…明日だって?高杉が転校するの」
!
高杉とは、先輩の名前だ。
私は盗み聞きしていた。
「そうそう。残念だな‥アイツ、サッカー出来なくなるかもしれない」