貧乏少年の恋愛奮闘記





「…あー。金ねぇよぉ。」

屋上の手すりに手をかけ、真っ青な空を見上げる。

空は青くて、携帯料金なんてどうでもよくなるくらい快晴だった。




「なぁ。またデンの携帯止まってね?」


後ろから声がして、僕は振り向いた。


声の主は僕の大親友の
高橋 流 (たかはし りゅう)
身長はざっと180cmほどで黒髪短髪。
見た目からしてスポーツ万能って感じ。
見た目サッカー部っぽいけどバスケット部に所属していて、むかつくけど女の子から大人気。


「女の子に大人気っていうのが気にくわんな。」



「え?…何一人でぶつぶつ言ってんだ?」



「あっ、いやなんでもないよ!それよりなんだっけ?」



「あー。だから、おまえまた携帯止まってるだろ。連絡しても電話つながんねーし。もう授業始まるんだぜ?」


「えっ、わっもうそんな時間?!急がなきゃ!」


僕は屋上から教室まで全力で走った。




< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop