貧乏少年の恋愛奮闘記
「…あー。金ねぇよぉ。」
屋上の手すりに手をかけ、真っ青な空を見上げる。
空は青くて、携帯料金なんてどうでもよくなるくらい快晴だった。
「なぁ。またデンの携帯止まってね?」
後ろから声がして、僕は振り向いた。
声の主は僕の大親友の
高橋 流 (たかはし りゅう)
身長はざっと180cmほどで黒髪短髪。
見た目からしてスポーツ万能って感じ。
見た目サッカー部っぽいけどバスケット部に所属していて、むかつくけど女の子から大人気。
「女の子に大人気っていうのが気にくわんな。」
「え?…何一人でぶつぶつ言ってんだ?」
「あっ、いやなんでもないよ!それよりなんだっけ?」
「あー。だから、おまえまた携帯止まってるだろ。連絡しても電話つながんねーし。もう授業始まるんだぜ?」
「えっ、わっもうそんな時間?!急がなきゃ!」
僕は屋上から教室まで全力で走った。