貧乏少年の恋愛奮闘記
僕らはいわゆる女子高生の溜まり場、ファミレスに来た。
「…ここならあんみつもあるからな。」
と言って流は僕にメニューを渡した。
一番安いデザートが載っているページを開き、一番安いジェラートを指差しながら。
「………。」
僕は何も言わず、店員さんを呼ぶピンポンを押した。
「お待たせいたしました。」
「このジェラートと、デラックスストロベリーパフェをください。」
…流君は一番高いデザートのパフェをご注文なさいました。
………一口くれるかな?
いやもしかしたらジェラートを食べるのは流で、パフェを僕にくれるという優しいどっきり★大作戦なのか?!そうなのか?!流!
「俺イチゴ好きなんだよね。」
………ですよね。
ジェラートも…美味しいよね。