好きって言ってよ
学校で詠夢と話して数時間。

詠夢、遅いなぁ・・・



時計を見ると、10時を過ぎている。

詠夢の足音を聞き洩らさないように、耳を澄ます。



まだまだ寒い夜。
2階にあるあたしの部屋の窓を開けて、
詠夢を待つ。







詠夢・・・
心配だよ。

あたしね、詠夢がこのまま帰ってこないんじゃないか。
なんて考えてる。


そんなわけ、ないのに。



詠夢がね、誰かにとられちゃうかも。
なんて考えてる。


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