好きって言ってよ
あたしと詠夢は学校までの道を
ゆっくり歩いた。
実は、
詠夢に親はいない。
詠夢の両親は、詠夢が小学4年生のときに
事故で亡くなった・・・
お母さんの方の、お婆ちゃん家に引き取られるはずだった詠夢だけど、
学校までの距離が遠くて、通えそうにないから
詠夢は、あたしの家に居候中なんです。
だけど、そんな居候生活も終わり。
――数日前。
「俺、全寮制の高校に合格した。」
「えっ、詠夢、それってどこの高校??」
「県外、かな??」
・・・県外。
わざわざ県外に行く意味が分かんない。
ゆっくり歩いた。
実は、
詠夢に親はいない。
詠夢の両親は、詠夢が小学4年生のときに
事故で亡くなった・・・
お母さんの方の、お婆ちゃん家に引き取られるはずだった詠夢だけど、
学校までの距離が遠くて、通えそうにないから
詠夢は、あたしの家に居候中なんです。
だけど、そんな居候生活も終わり。
――数日前。
「俺、全寮制の高校に合格した。」
「えっ、詠夢、それってどこの高校??」
「県外、かな??」
・・・県外。
わざわざ県外に行く意味が分かんない。