王様は誰だ
「まぁ、そんなルイさんが…いいんですけどね」

ニッコリと笑う橘から、少し黒いオーラが出てるよーな…

「だめだよっ」

「おっと」

優子が私の腕にガバッと抱き着くから、バランスが少し崩れた

「ルイは私の!」

「フフ、因みに優子は、私のだよね?」


「っ、…コク」

笑って言えば、優子は顔を朱くして、下を向いた

バタッ、バタ

「…ん?」

女の子が何人か倒れた

「え?君、大丈夫?」

私は思わず、駆け寄って抱きかかえた
どこが悪いんだ?
顔が赤いから熱か?

思わず顔をジッと見た

まつ毛が長いなぁ、この子

「……もぅ、ダメ」

…あれ?鼻血出した
かと思えば頭がだらんとなった

気を失った?


どーした


「ルイ、ほっとけ」

「龍夜…」


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