◆◇姫と王子の運命の恋◇◆
姫と王子と“悪魔”
【ちひろside】



なんだってんだよ!


ほんっとイライラする・・・。


・・・あたし決めた。


あの女・・・町河紗麻香のこと“悪魔”って呼ぶ!!!



「ぷっっ・・・
我ながらぴったりー!!」



1人で笑いながら校舎の階段をのぼり、教室に入った。




「あ、おはよちひろ!
規則正しい生活がモットーのお姫様が遅刻なんて珍しいね!
HR終わるのはもちろん、先生ももう行っちゃったよ。
・・・なんかあったの? 朝」




教室に入るとすぐに航也くんが不思議そうにあたしに話しかけた。


・・・もうぶっちゃけたい。


てゆーかぶっちゃけといたほうが安心できるし、2人で策も練れるし。


あたしは悪魔に言われたことをすべて航也くんに話した。



「まじで・・・隣のクラスの、町河・・・紗麻香?
クラスの連中あいつのこと可愛いとか言ってたよー・・・。
いわゆる“二重人格”ってやつ?
男子の前ではかわいこぶっといて、女子の前では悪魔・・・みたいなさ」



「そう!!!
絶対にそう!!!」




「・・・じゃあオレが!
てゆーか2人で策練ろうよ、名付けて“悪魔対策”!!」




あ・・・悪魔対策!?


そのまんまじゃん・・・。
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