ヘタメガ!
「! 軽々しくなんて使っていないよ!最近は女の子の誘いも断ってるし」


「私が居なくても先輩は断りたいと思っていたはずです。」

「…美姫ちゃん。」

更に傷付いた先輩の顔をみないようにして、まくしたてた。


「知ってるんです。先輩は私を好きとかじゃなくてただただ依存しているんです。誰でも良いんです。私しか友達がいない。すがりつく。当たり前です。なくさないようにしがみついて依存する。それは好きとは言いません。」


自分の言葉に、自分が傷付いている事に少し驚きながら、美姫は改めて崇城先輩を見つめた。


知っていた。知っていたのだ。
崇城先輩が自分の事を友達というたび、何か引っかかる事に。

へなっと先輩が笑う度に気持ちが揺れる事に。


無邪気に見つめる瞳に後ろめたさを覚えて来た事に。


私はいつの間にか、そういう目で先輩を見ていた。



この苦しい気持ちと先輩の依存を一緒にされたくない。



美姫はある種の屈辱を味わっていた。



一緒に、しないでほしい。


バカにするのも対外にしろ。


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