不良BOY
「まずはー…とにかく気が済むまで殴っちゃいまーす!皆!せーのっ!!」
ドカッ
優花の掛け声で皆が私を殴ってきた。
「うう…痛っ…」
うずくまる私。
「もうギブ?早すぎぃー!」
ドカッ
そしてもう一発殴られた。
「痛い…!」
私が何度叫んでも殴るのをやめてはくれなかった。
「あんたなんか死んじまえよ!(笑)」
「きもいんだよ!」
「人の彼氏奪うとかマジありえない!!」
けなされながら何度も何度も殴られ蹴られた。
一体何回殴られたのか。
何回蹴られたのか。
何回けなされたか。
それさえも分かんなくなっていた。
私の体と心はもうボロボロ。
「やめ…て…痛い……!」
最後の力を振り絞って叫んだ。