不良BOY
「シカトかよ?!もういい!!今日はこれで終わりにしといてあげる!明日も覚悟しときなよ!」
「…………。」
私は優花たちが去っていく姿を黙って見つめた。
「私、最低だよね…優花…」
一人きりの体育館倉庫でボソッと呟く。
そのとたん、一気に涙が零れてきた。
「ごめんね…優花…」
優花の気持ちは充分に分かってるはずなのに、
自分勝手なことしてる自分が
情けなくて憎い。
辛い。
誰かの前で思いっきり泣きたい。
辛くて、泣きたくて…。