不良BOY
そして横山くんは立ち上がった。
うわー。
家の中だと頭が天井にぶつかりそうだ。
「私、重いよね?ごめん。」
「うん。重ーい。超重ーい。」
「え??じゃあ降りるよ!」
私が足をばたつかせると横山くんは笑った。
「嘘だって。彼氏が彼女おんぶできないでどうすんの。大丈夫だよ。」
優しく頬笑んでくれた。
ドキ…
もっと好きになっちゃうじゃん…。
そしてチャリまで、横山くんは歩いた。
「よし着いた。」
そして横山くんが私を下ろす。
「ほら。後ろ乗れよ。」
横山くんは自転車に乗ると、私の方を振り返り言う。
「う、うん…。」
緊張するー…。
「じゃあ出発ー」
私が後ろに乗ると、横山くんは自転車をこぎ始めた。
「俺優奈の家知らないから教えてな。」
「うん。えっと…〇〇公園の近くのマンションなんだけど分かる?」
「もしかして、〇〇マンション??」
「う、うん。なんで分かったの??」
「いや、俺の友達も〇〇公園の近くの〇〇マンションに住んでるからもしかしたらそうかなあーって…」
「へえー」