不良BOY
「もしかして優花と付き合ってんの??」
ちょっと冷やかすように言ってみた。
「は?んなわけねーだろ。」
神谷は速答。
「じゃあなんで一緒にいんの??」
「だからお前には関係ねーつってんだろ。」
「何よ。もういい。」
私は神谷を睨み付けてそっぽを向いた。
本当、神谷むかつくーー!
「優奈!!」
どこかから声がした。
周りを見回すと横山くんが私に手招きしている。
「何?」
私は横山くんの方に駆け寄った。
あれ??
なんか横山くん不機嫌じゃない??
さっきまで元気だったのに。
横山くんはなぜか頬を膨らませていた。