不良BOY
そんなことを考えながら早足で家に帰った。
「ただいまー。」
靴を脱いでいると、お母さんがキッチンから出てきた。
「優奈おかえり。ちょうどさっき友達が来たわよ。」
「へ?」
友達??
「今優奈の部屋で待っててもらってるから早く行ってあげなさい。あとで、お菓子とか持ってくから。」
お母さんはそう言い残してまたキッチンへ歩いていった。
私は誰だろ?と思いながら素早く部屋まで歩いていった。
バンッ
勢い良く部屋のドアを開けると、そこにいたのは…
横山くんだった。
「あ、横山くんだったんだ。」
「………。」
何故か横山くんは黙って俯いているだけ。
「横山くん??」
「………。」
「どうしたの??」
「………。」