不良BOY
「あのね〜私は不良が超嫌いなの!!特にあんたが一番嫌い!!」
私がキレたように怒鳴ると、神谷は悲しそうな顔をした。
そんな顔したって無駄よ。
そのとき、奴がありえない言葉を口にした。
「俺春山すげータイプなのにそんなこと言われちまうと凹むわあ……。」
何言ってんのコイツ。
けど、神谷の顔は本当に悲しそうだった。
いや、どうせ演技に決まってる。
騙されない!!
「冗談やめてくんない?」
思いっきり神谷を睨み付けてやった。
「冗談じゃねーし!春山さあー…俺の彼女にしてやってもいいぜ?」
神谷はいきなりニヤニヤしながら私の肩に手をかけてきた。
「キモいっつーの!!!」
バシッ
あ、つい平手打ちしちゃったー
ま、いいや♪
スッキリしたし☆
「春山!てめー俺様に何しやがる!!」
神谷が痛そうに頬を押さえているのを見て私は思わず嘲笑い。
あんたが悪いのよ。
私を怒らすようなこと言うから。