不良BOY



私の前に横山くんが紙を拾ってしまったのだ。



「………。」



私は、顔を真っ青にして黙り込む。



横山くんは黙って紙を見ている。



「私、トイレ行ってくるね。」


私が逃げるために立ち上がったとき、横山くんが私の腕をしっかりと掴んだ。



「離して!」



また昨日みたいに殴られる!!



そんなの嫌だ!!



怖い!!



「優奈、今日の放課後。覚悟しとけ。」



ビリッ



神谷からもらった手紙は



横山くんの手によって



簡単にビリビリに破かれた。



横山くんはビリビリになった紙を床に投げ付けると廊下へ出ていった。



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