不良BOY



私はゆっくりしゃがみ込んでビリビリになった紙を一枚ずつ丁寧に拾う。



目には涙が浮かんでいた。


横山くんはやっぱりあんな人だったのかな……。



じゃあ私横山くんに騙されたの??





「先生、体調悪いので早退していいですか?」



2時間目の途中、先生の声だけの静かな教室に私の声が響く。



「春山さん調子悪いの?じゃあ帰る準備してください。私は春山さんの家に電話しとくわね。」



「はい。」



先生は優しく言ってくれた。



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