不良BOY
「なんで、そんなに焦ってんの??」
無表情で話し掛けてくる、
横山くん。
「べ、別に焦ってないよ!」
「焦ってんじゃん。てか驚いた?俺優奈が心配で心配でさあーお見舞い来ちまった!」
横山くんは普通に笑ってるけど、私には悪魔の笑みにしか見えない。
「そうなんだ………。」
「どうせ、俺から逃げるために早退したんだろ?」
「なっ…なわけ…」
「嘘つけ!俺から逃げようなんて無駄だから。」
横山くんが私の方に歩み寄ってきた。
「こ、来ないで…!」
私は素早くベッドから降りる。
「なんで?」
そう聞いてくる横山くんの表情はとても怖い。
「どっ、どうせまた昨日みたいなことするつもりなんでしょ??!そんなの耐えられない!!!」
私が部屋の隅に歩きながら怒鳴ると、更にどんどん横山くんとの距離が縮まってきてしまった。