不良BOY
2人の関係
「あれ?優奈もう学校行けるの?」
翌日制服に着替える私を見てお母さんが言う。
「うん。」
「もう元気になったの?無理しないでよ?」
「大丈夫だって。ありがとう。」
お母さんにこれ以上心配掛けたくないから。
だから学校に行くことにした。
学校に着くとまだ横山くんは来ていなかった。
私が安心したように息を吐くと、目の前にいくつかの人影が現われた。
「おはよう優奈。」
顔を上げると、悪魔のような笑みを浮かべる優花の姿。
優花の周りにはやっぱり優花の友達。
「………。」
私は何にも言えなくなった。
「まだ彼氏来てないみたいね。」
優花はクスッと笑う。
私は俯いた。
「よし。屋上行こっか♪」
優花は私の手を思いっきり引っ張った。
「いやっ…」
抵抗してもびくともしない優花。