不良BOY
「…てことは、最近優花と一緒に話してたり、優花と店に居たのは全部私を傷つけるための作戦会議してたわけ??」
自分の声が震えているのが分かる。
「ごめん…。
上履き盗んだ次の日からも作戦会議はしてたけど真剣に考えたりしてなかった。
んなことより、優奈をこれ以上傷つけたくないって思ってた。」
「ちょっと神谷!!!」
ずっと黙っていた優花が口を開いた。
「あんた、私らを裏切るつもり??!」
優花は神谷を睨み付ける。
「…わりぃ…。
俺やっぱ優奈が好きだから。
優奈を傷つけたりなんかできねえ。」
私に寄り添う神谷。
「はあ??ふざけるな!」
優花が神谷に殴りかかろうとしたとき、優花の動きが止まった。
「あ。
でもいーやー。
あんたが優奈とくっついてくれたら私は春斗とまたくっつけるもんねえー!」
悪魔のように笑う優花。
「その方が得じゃん!!よく考えてみたらさ。だから優奈、春斗は諦めて。あんたには神谷がいるよ(笑)」
私の肩を叩く優花。
「えっ……そんな……」
バンッ!!
私がそう言ったとき、後ろから大きな音がした。