不良BOY





私は迷うことなく、素早くあいつの方に手を伸ばしていた。





あいつは私の手を握り、素早く屋上を出た。





「おい!優奈!裏切る気かよ??!」





私とあいつの後ろを追ってくる奴の声。





「優奈!走るぞ!!」





私の手を更に強く握り、










走りだす神谷。





そう。





私は横山くんじゃなく神谷の方に手を伸ばしたんだ。







< 157 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop