不良BOY
「ちょっと待ってて。ジュース持ってくるから。」
神谷の部屋に着くと、神谷はそれだけ言い残して部屋を出ていった。
神谷の部屋…意外とキレイなんだ…
神谷の部屋を見回してみると意外にもそんなに汚れてはいなかった。
マンガや雑誌もきちんと本棚に閉まってある。
ちょっと待って!
これじゃ私の部屋の方が汚くない?!
私は雑誌とかたまに散乱してるから…。
「人の部屋じろじろ見ないでくれる?」
「ひっ!」
突然耳元にそんな声が聞こえて悲鳴を上げる。
「ほらよ。ジュース。」
神谷が私の頬に冷たい缶ジュースを当てる。
「あ…ありがと…。」
私はジュースを受け取った。
「はあー…。」
神谷はため息をつき、私の向かいに座った。