不良BOY





――――――――――



「どんどんおかわりしていいからね〜優奈ちゃん」



「は…はい…」



目の前にあるチャーハンから香ばしい匂いが漂う。



私は神谷のお母さんにそう言われ気まずそうに返事した。



「「いただきまーす♪」」



神谷と神谷のお母さんは同時にチャーハンに食い付く。



「うんめえー♪あれ?優奈食わねえの?」



神谷は固まっている私を見て言った。



「………。」



私は返事ができない。



「なんだよ?お腹空いてんだろー?」



はい。



空いてます。



けど



神谷があんなこと言うから…。



私はさっきの出来事を振り返ってみた。



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