不良BOY
「何それ。きもっ!神谷とデートなんて死んでもしたくないし」
「んなこと言うなってー!てか俺今お前ん家の前に着いたところー」
「は?!」
私は玄関に走った。
覗き穴を覗くと、神谷が耳に携帯を押しあて立っていた。
「え?!!なんでいんのよ?!」
私はドアを開けて直接、怒鳴った。
「会いたかったからー☆」
無邪気に笑う神谷。
「バカじゃん?もう帰って!!」
神谷を手ではらって邪魔者扱いしてやった。
「ひでえな!!でも無理矢理でも上がるからなあ☆」
神谷が玄関に足を踏み入れる。
「ちょっと!!」
簡単に家の中に入られてしまった。
「おい!お客さんが来たときはジュース&お菓子を出す!これ基本だろ!!?」
私の部屋に入り、
私の向かいに座った夏樹は
一歩も動かず頬杖をついて不機嫌そうな顔をしている私に文句をつけてきた。
「あんたが勝手に来ただけじゃん。そんなのお客さんって言えないし。てかあんたにジュースなんか出す気ない。」
私は神谷を睨んだ。