不良BOY
「先生!!神谷は死んでないですよね??!!」
私の声が静かな教室に響き渡る。
「ちょうど奇跡的に、2人が落下した場所が花壇の柔らかい土の上だったの。だから、運がよければ…」
「よかったあ〜」
「じゃあ生きてるかもしれないんだ!!」
その瞬間、教室が少し明るくなった。
もちろん私だって。
「…けど、もし生きていても記憶喪失とかになってる確率があるの…。頭を強く打ったみたいだから…。」
先生は涙目になりながら話す。