不良BOY
―遊園地―
「何からする?」
遊園地に着くなり、神谷が聞いてきた。
私、実を言うとお化け屋敷超苦手なんだよね。
だからお化け屋敷だけは避けたい!!
「うーん…じゃあジェットコースター。」
「おお!いいな!じゃあジェットコースター行こうぜ♪」
そして神谷は私の手を引いた。
なんか…彼氏と彼女みたいじゃん…。
同級生が見てたらどうすんのよ!!
よく考えたら私…男子と遊園地なんて初めてなんですけど…。
ていうかこういうの「デート」って言うんだよね…?
初デートの相手が神谷なんて…。
「うっわ!超行列じゃんか!!これだと乗るまであと30分はかかるじゃん!だりぃー」
神谷はジェットコースターに乗ろうと並んでいる人たちを見て地面にしゃがみ込んだ。
「ほら神谷!早く並ぶよ!」
「はーい」
神谷はしぶしぶ後ろの列に並ぶ。