不良BOY



神谷と私は向かい合わせに座った。



「今日は楽しかったなあ」



神谷は外の景色を眺めご機嫌そうに言う。



「私は散々だったけどね!」


「これからもたくさんデートしような!」



は???



神谷が当たり前のように言うから私はこう言い返してやった。



「何言ってんの?二度とデートなんかしない!」



「え??そうなの??」



いや、普通そうでしょ。



今日だって嫌々行ったデートだったわけだし。



「当たり前じゃん!」



私は神谷の頭を叩いた。



「痛えな!春山狂暴ー…」



神谷は痛そうに頭を抑えている。



そうこうしているうちに観覧車は頂上付近まで昇っていた。



「あ!もうちょいで頂上だな!」



「うん。」



私はどうでもよさそうな返事を返した。



そして―…



観覧車は頂上についた。



「頂上きたね…ま、どーでもいいけ…!!……」



私が言い掛けたときだった。











神谷からの突然のキス。













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