不良BOY
―翌日―
「いってきま〜す」
朝、学校の準備を終えて家を出た。
「うわっ!!」
「俺見て「うわっ」て何だよ〜」
「だってびっくりしたから…」
私は家の前に立っている神谷を見て一瞬驚いてしまった。
あ、そっか。
今日から一緒に登校するんだった。
私と神谷は横に並んで学校へ歩き始めた。
「なあ」
「何?」
「昨日のこと忘れてねえよな?」
「え?」
昨日って…
「俺以外の奴と関わんなって言っただろ?もー忘れたのかよ」
「あ…忘れてるわけないでしょ!!」
正直言うと忘れかけてた。
「ホント?ならいいけどさ…。」
神谷は一瞬疑い深い目で私を見てきたが納得したように言った。
……て、よく考えたら昨日横山くんとメールしてたんだけど!!
これ知ったら神谷怒るよね。
お口チャックしとかなきゃ…。