不良BOY
「はよ〜〜」
教室に入ると、神谷は不良仲間にチャラチャラした挨拶をする。
私の肩に手を掛けながら。
「ちょ……神谷…」
「いいじゃん♪」
私は神谷の手をどけようとしたが全くきかない。
これじゃ勘違いされるじゃん!!
「おはよっ夏樹!あれ?なんで春山が??(笑)」
「確かに!夏樹まさか…春山と付き合ってんの?」
「え?え?どっちからコクったわけ?」
神谷の仲間がぞろぞろと私と神谷の方へ寄ってくる。
うわーーー。
最悪。
不良大嫌いなのに!!!!
「いやあ〜俺コイツに片思いしてんのッ」
神谷は片方の手で頭をかき照れながら言う。
「ちょっと何言ってん「つーことは春山にコクったらふられたってわけ??」
不良仲間の1人が私の顔を指差す。
ちょっと!!
人を指差しちゃダメでしょ!!
これだから不良は!!
常識なさすぎ!!
「そうなんだよーもともと俺のこと大嫌いならしいぜ…」
神谷は悲しそうな顔を浮かべる。