不良BOY
―放課後―
えーと………
どうしりゃいいわけこの状況。
「優奈ちゃん一緒に帰らね?今日は久々に部活ないんだ!」
「優奈一緒に帰ろ」
横山くんと神谷からの誘い。
左手は横山くん、右手は神谷によって身動きがとれない。
…でもどう考えても横山くんと帰るほうがいいんだけど!!
神谷うざいし
神谷と帰るのは昼休みあんな雰囲気だったから気まずいし!!
神谷は気にならないの?!
つーか神谷私の腕触んなー!!
「はあ?横山てめえ優奈に関わんな」
神谷が横山くんを睨み付ける。
「優奈ちゃんはきっと神谷なんかにくっつかれて迷惑してると思うけど??」
横山くんも嫌味っぽく言い返す。
うわうわうわ。
ケンカ?
「んなわけねーだろ?」
「神谷は全然優奈ちゃんの気持ち分かってないんだな。」
「はあ??!てめえぶっ殺すぞ?!」
「マジになるなよ(笑)本当のこと言っただけじゃん。な?優奈ちゃん?」
「え!?えーと…私は…」
横山くんと神谷の視線が
びっちり私を捕えてる。
なんかちょっと怖い。